事例紹介

case

共和電機工業株式会社

共同研究題材

摩擦圧接における技術相談

担当教員、産学連携担当員

担当教員:大学院理工学研究部 教授 柴柳敏哉

担当コーディネーター:高橋修

共同研究をするきっかけは?

共和電機工業株式会社から技術相談の連絡をいただきました。摩擦圧接機という特殊な装置を持っていらっしゃいましたが,それを使える技術者はおらず,現場の作業員が手探りでアルミニウムとアルミニウムを接合しようとしていました。しかしながら基礎的な要素を無いままにトライしており,成功までには至っていませんでした。そこで摩擦圧接の課題解決と技術者の育成も兼ねて相談にいらっしゃいました。

共同研究の内容と成果について

アルミニウム材料とアルミニウム材料を摩擦圧接で接合したい。

実用化までのポイント、要因

柴柳教授より助言をいただき,接合時の温度や圧接する力,接合後の組織を観察するなど,トライを繰り返した。また,社内でも技術者によるミーティングを重ねられた。

共同研究のご意見、ご感想

摩擦圧接のメカニズムを解明しながら研究を継続し、同種材料からさらに難易度の高い異種材料の接合へ――例えば鉄とアルミなど溶点の違うモノにも挑戦したい。また同時に、個々のスキルアップにも取り組んでいきます。今後も挑戦を続け、RS工場の可能性を探っていきます。

会社概要

会社名 共和電機工業株式会社
所在地 本社・電装工場
石川県金沢市増泉4丁目8番16号
資本金 5000万円
代表者 代表取締役 竹鼻 達夫
従業員 250名
事業内容 電気・電子機器の設計・製造からメンテナンス、産業機械用制御装置の設計・製造からメンテナンス、自動化システムの設計・製造からメンテナンス、ローラー、シャフトの製造

共同研究に関するメディア掲載情報

共和電機工業株式会社の社内報に掲載されました.また,当大学のリエゾンニュースNo.26にも掲載しました。

担当教授のインタビュー

「うまくいっている!」異口同音に声が上がった。難問を解決する突破口が開いた瞬間でした。御社技術者の熱意と学生達の向学心が掴んだこの成果をさらに深化させて、実用化へと結びつける道をともに歩みたいと存じます。

佐藤鉄工株式会社

共同研究題材

橋梁のコンクリート床版の自動点検技術

担当教員、産学連携担当員

担当教員:大学院理工学研究部 教授 笹木亮

担当コーディネーター:高橋修

共同研究をするきっかけは?

新聞記事に掲載された巨大な放流管の見学に2014年2月に佐藤鉄工をご訪問させていただいたのが最初のきっかけでした。その際に橋を造られていることを知りましたことから、4月初旬に笹木教授のインフラ検査ロボットの研究紹介をさせていただきました。その後、4月末に佐藤鉄工の方にご来学いただき、笹木教授との直接のご面談から、共同研究及び国等補助金申請に繋がっていきました。

共同研究の内容と成果について

ロボット制御技術と画像処理を組み合わせて,橋梁等のコンクリート床版における表面のき裂を自動で検出記録するシステム。この成果は国土交通省の次世代社会インフラ用ロボット事業において平成28年度に技術評価を行い、関連特許も公開され、点検にかかる時間とコストを低減し、点検記録の精度が向上されたことが確認されています。

実用化までのポイント、要因

笹木教授によって開発されたロボットの高精度位置測定と,亀裂等の画像解析ならびにそのアルゴリズムの開発が大きく寄与した。

共同研究のご意見、ご感想

大学での研究を実社会に応用でき、大変うれしく思っております.今後も大学研究の成果を社会にフィードバックしていきたいと考えています。

会社概要

会社名 佐藤鉄工株式会社
所在地 富山県中新川郡立山町鉾木220番地
資本金 539百万円
代表者 代表取締役 藤田 泰
従業員数 220名
取扱品目 橋梁、水門、管製品、鋼構造物、環境装置

共同研究に関するメディア掲載情報

実証結果は国土交通省HP等により公開されています。

担当教授のインタビュー

この共同研究は、大学での研究を広く実社会に応用できた成功例として、私も大変誇りに思っており、今後も大学研究の成果を社会にフィードバックしていきたいと考えています。

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