しらさぎプロジェクト大学開放特許データベース(単願&発明者検索)

研究者詳細情報
研究者 會澤 宣一
大学 富山大学 工学部 環境応用化学科
研究室名 大学院理工学研究部デザイン学系
専門分野 無機化学機能物性化学
研究テーマ ・生理活性物質を高度に識別できる金属錯体試薬の合成
・重金属、貴金属を分離、濃縮、同定、定量できる高分子錯体の開発
・空気中でも安定に再生・再利用できる金属錯体触媒の開発
・新規触媒反応の開発
・熱力学的性質や新規反応機構の解明
検索キーワード
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PR URL http://www3.u-toyama.ac.jp/saizawa/group1/research.html
PRタイトル名 研究テーマより
PR詳細文 (図)
特許

出願番号:2007-533140 / 特開番号:再表2007/026490 / 登録番号:5135582

パラジウム錯体及びその製造方法、触媒並びに反応方法

【課題】Pd(0)と、下記一般式(10)で表されるホスフィンカルコゲニド基を有するホスフィンカルコゲニド化合物を含む配位子と、を有するパラジウム錯体。[式中、Xは硫黄原子、セレン原子又はテルル原子を示す。]

【解決手段】


論文

(1)HPLC Separation of Sulforaphane Enantiomers in Broccoli and Its Sprouts by Transformation into Diastereoisomers Using Derivatization with (S)-Leucine

M. Okada, A. Yamamoto, S. Aizawa, A. Taga, H. Terasima, S. Kodama

J. Agric. Food Chem. 65 ( 1 ) 244 - 250 2017年01月


(2)自閉症スペクトラム障害のある学生の修学支援 ~学部と支援室とのコラボレーションによる合理的配慮の探究~ 学部(理工系学科)における支援

會澤宣一

日本学生支援機構 平成28年度全国障害学生支援セミナー 2016年09月


(3)単糖類の光学異性体分析

岡田眞希子、寺島博之、山本敦、會澤宣一、多賀淳、小玉修嗣

日本分析化学会第65回年会 2016年09月


(4)ブロッコリー中のスルフォラファンの光学異性体分析

岡田眞希子、寺島博之、會澤宣一、多賀淳、山本敦、小玉修嗣

日本分析化学会第65回年会 2016年09月


(5)L-アスパラギン酸エチレン架橋配位子を持つランタノイド(III)錯体の不斉分子に対するNMR特性

岡野優、高木一樹、會澤宣一

錯体化学会第66回討論会 2016年09月


科研費

(1)NMRを用いた簡便な食品真正証明システムの開発

基盤研究© 2015-04-01 ~ 2018-03-31

食品中に含まれる天然の有機酸やアミノ酸はL体であるが、人工添加物中ではほとんどの場合DLラセミ混合物である。そこで、光学異性体を個別に同定するための、クロマトグラフ法やキャピラリー電気泳動法が開発されてきた。しかしながらこれらの方法は混合物である実試料分析においてはシグナルの重なりが分析の妨げになる。また、シグナルの流動速度は実験条件によって大きく変化するため、標準試料によるシグナルの帰属が必要となる。一方、NMR法は分子中のそれぞれの原子についてシグナルが観測されるため、全てのシグナルが重なることはなく、混合物の分析には適する。また、既知化合物なら標準試料なしで化学シフト値から化合物の同定ができる。そこで、キラルシフト試薬を用いた光学活性体のNMR分析が考案されてきた。しかしながら、現在用いられているキラルシフト試薬は高価な合成多座配位子を有するランタノイド錯体が主流である。さらに、現在通常使用されている超伝導NMR装置は大変高価で、液体ヘリウムや液体窒素を冷媒として使用しているため、維持費も高く、装置を移動して現場で分析することは不可能である。また、磁場が大きいほど、常磁性金属イオンの影響でシグナルの広幅化が顕著になり、キラル分離分析の妨げになる。そこで本研究では、NMR法の利点を食品の真正システムに利用することをめざして、1.安価な光学活性アミノ酸や有機酸を用いて、分子中に不斉点を複数持つキラル識別能が高い配位子を開発する。2.安価な汎用金属イオンを用いたり、磁気異方性が大きいランタノイドイオンを用いて微量の試薬で分析を可能とし、分析コストを下げる。3.永久磁石を備えた低磁場NMRを取り入れる。
今年度は、安価な不斉配位子を合成し、識別能が高いランタノイド錯体により1と2の一部を達成した。


(2)金属貯蔵反応場を与える再利用可能なかご型ホスフィンスルフィド錯体触媒の開発

基盤研究© 0000-00-00 ~ 0000-00-00

本研究では、種々の炭素鎖の長さを持つ、空孔サイズの異なるかご型ホスフィン多座配位子をテンプレート反応で合成し、これを硫黄化あるいは酸化することによって、後周期低酸化数金属および前周期金属を空孔内に貯蔵でき、反応基質に対して立体選択性を有する新規かご型錯体触媒を合成する。さらに、かご型錯体を有機ポリマーに担持させることによって、希少元素の枯渇問題に対応できる半永久的にリサイクル可能な固体高分子錯体触媒を開発する。
かご型ホスフィン配位子の前駆体である四座配位子を合成し、かご型ホスフィンの合成において必要となるテンプレート反応は開発した。